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2026.06.03
ショットブラスト
ショットブラスト 表面粗さで変化!密着性向上の理由と2つの管理基準
皆様、こんにちは!
群馬県伊勢崎市で、高品質・低コストのバリ取り加工を行っております、有限会社矢内製作所です👍「ショットブラストは前処理の一工程。きちんとかけておけば問題ないんじゃないの?」
そう思っている方もいるかもしれません。
実は、、、ブラストで形成される表面粗さの数値次第で、後工程の塗装・メッキが密着するかどうかが決まります😲
この記事では、表面粗さが密着性を左右する理由、Ra・Rzという2つの管理基準の意味と使い分け、現場での測定・管理方法まで解説します!
ぜひ最後までお読みいただき、自社の前処理工程の見直しにお役立てください!!
塗装・メッキ剥離を防ぐショットブラストの役割と密着性向上の「理由」

ショットブラストは単なる清掃工程ではなく、塗装・メッキの品質を根本から左右する「土台」となります!
投射材が金属表面に衝突することで生まれる変化が、後工程の密着力を決定づけます。
【アンカー効果で密着性を最大化する】
ショットブラスト後の表面が高い密着性を発揮する理由は、「アンカー効果(投錨効果)」にあります。
投射材が衝突すると、ツルツルだった金属面に無数の微細なクレーターが形成され、梨地(なしじ)状の凹凸が生まれます。この凹凸に液状の塗料や樹脂が入り込んで固まることで、船の錨のように「抜けない」物理的な結合が実現し、剥離への抵抗力が大幅に高まります⚓
凹凸の形成は塗料と接する面積を拡大させ、ブラストの衝撃は錆や酸化スケールを除去して清浄な金属面を露出させる効果もあります。
「凹凸形成・面積拡大・清浄化」の3つが同時に作用することが、密着強度を飛躍的に向上させることに大きく寄与します!
なお、ブラスト条件が不十分なまま後工程へ進むと、高品質な塗料を使用しても剥離トラブルのリスクが残ります。前処理の品質管理が、最終製品の信頼性を左右することはぜひ押さえておきたいポイントです💡
【表面粗さを表す「2つの管理基準(Ra・Rz)」の正しい使い分け】
塗装・メッキの前処理管理では、JIS規格で定められたRaとRzという2つの指標を使い分けます。
【各指標の定義】
・Ra(算術平均粗さ):表面全体の凹凸高さを平均した値。
・Rz(最大高さ粗さ):最も高い山と最も深い谷の差を表す値。Raは面全体の滑らかさ把握に適していますが、深い谷が平均化されるため密着性の評価には不向きです🌀
一方、Rzは塗料やメッキが入り込む「谷の深さ」を直接把握でき、密着管理の主指標として広く使われています。
密着管理ではRzをメインに、Raを補助として組み合わせることで、より精度の高い品質管理が実現します。
現場での品質管理と矢内製作所のショットブラスト

Ra・Rzの数値は、知識として知るだけでなく、現場でどう使うかが重要です。
ここでは実務で使える測定・管理手順と、矢内製作所の取り組みをご紹介します!
2つの管理基準をクリアするための表面粗さの測定・管理方法
表面粗さの測定には、用途に応じた2つの手段があります。
【現場での簡易確認:比較板(コンパレーター)】
JIS規格に基づく基準サンプルと製品を指や目で比較します。→特別な機器が不要で、現場での即時判定に適しています。
【客先へのエビデンス提出:触針式粗さ計】
精密な針で表面をなぞり、Ra・Rzの正確な数値を取得します。→品質報告書や受入検査データとして活用できます。
Ra・Rzを共通言語として使うことで、業者間や客先との認識のズレを防ぎ、トラブル時にも数値で説明できる体制が整います。
理想的な前処理を実現する矢内製作所の強み
矢内製作所では、アルミダイカスト製品の形状・サイズに合わせた最適な投射条件を設定するため、3台のショットブラスト設備を使い分けています。
【設備構成】
・アルミ製投射材(直径0.8mm)対応:2台
・ステンレス製投射材(直径0.5mm)対応:1台投射材の材質と粒径を製品に合わせて選択することで、過度な変形を抑えながら理想的な表面粗さを実現します。
加えて、女性社員を中心としたきめ細かな目視・触感検査により、後工程(メッキ・塗装)に影響する微細なバリや汚れも見逃しません。
50年以上の実績に裏打ちされた「現場力・改善力」で、安定した前処理品質をご提供しています。
※ショットブラストに関する詳しい解説は、『ショットブラストとは?基本原理から効果・メリットまで解説』の記事でもご覧いただけます。
まとめ
この記事では、ショットブラストによる表面粗さの変化と密着性向上の仕組みを解説しました。
・ブラストは塗装・メッキ密着性を決める前処理
・アンカー効果が凹凸形成・面積拡大・清浄化の3つで作用
・Ra は全体把握、Rz は密着管理の主指標として使い分ける
・現場確認はコンパレーター、客先提出は触針式粗さ計
・Ra・Rz の共通言語化で業者間トラブルを防ぐブラスト工程の表面粗さ管理は、後工程の品質を守るための第一歩です。
「現在の投射条件が適切か確認したい」
「粗さの数値管理を新たに導入したい」



